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独自加工機の粉じん課題に向き合い、最適な集じん設計で現場改善を実現

株式会社ミサキ

独自加工機の粉じん課題に向き合い、最適な集じん設計で現場改善を実現

株式会社ミサキは、井戸や温泉の掘削に関わる業者向けに、パイプ製品の加工・販売を行う企業です。 特徴的なのが、塩ビパイプへのスリット加工技術です。 従来は鉄やステンレス製の部材も使われていましたが、腐食や電食の課題に加え、重量・価格・扱いやすさの面から、塩ビの優位性が高まりました。軽く、腐食しにくく、コスト面でも有利な塩ビ材をどう精度高く加工するか。その追求が、現在のものづくりにつながっています。 さらに同社では、海外製の細径パイプに見られた横スリット加工に着目。 「これを国内で実現できないか」という発想から、機械構想・加工方法の検討を重ね、自社独自の加工設備へと発展させていきました。 https://www.misaki-k.co.jp/

導入までの流れ

FLOW

  1. 導入前の課題|加工機開発と同時に顕在化した粉じん問題

    新しいスリット加工機を形にしていく中で、最初に大きな課題となったのが切削時に発生する粉じんでした。
    当初は本体とは別置きで吸引を試みていましたが、ホースが長くなり、動きも多いため、十分な吸引ができませんでした。そこで機械本体への搭載へと切り替えましたが、それでも微細な粉じんは残り、さらに改善が必要な状況でした。

    特に難しかったのは、切削外部で発生する粉じんだけでなく、パイプ内部に入り込む粉じんへの対応です。
    溝幅が小さいため抵抗が大きく、低圧タイプでは十分に吸い切れない。単純に風量だけでも、圧力だけでも足りない。そこで必要だったのは、風量と圧力の両方をバランスよく備えた集じん設計でした。

  2. 選定理由|“集じん機を付ける”ではなく、“現場に合わせて選ぶ”

    導入の背景には、以前からの取引関係がありました。
    しかし決め手になったのは、単なる付き合いだけではありません。過去の設備でも相談実績があり、現場条件を理解したうえで、「どの機種なら合うか」を考えながら選定できることが評価されました。

    現場では、「とりあえず中古機を付けてみたが全然吸わなかった」という経験もあったとのこと。
    集じん機は、付ければ解決するものではなく、対象粉じん、配管条件、必要な圧力・風量に応じた適切な選定が不可欠です。今回の導入では、その前提に立って機種選定を進めたことが、大きな価値になりました。

  3. 導入後に見えた新たなテーマ|静電気とフィルター目詰まり

    導入によって一定の改善効果は得られた一方で、PVC特有の静電気や、微粉によるフィルター目詰まりという新たな課題も明確になりました。
    静電気除去も試したものの、局所対応だけでは十分な効果は出にくく、全体設計の見直しが必要。さらに、細かく軽い粉じんはサイクロンを抜けやすく、フィルター側の負荷が大きくなるため、運用や仕様の最適化が今後のテーマとして挙がっています。

  4. パートナーとしての価値

     パートナーとしての価値

    現場では、設備の良し悪しは“カタログスペック”だけでは決まりません。
    実際には、粉じんの性質、機械構造、作業方法、保守体制まで含めて考える必要があります。
    今回の事例では、そうした背景を踏まえながら、課題に合わせて一緒に機種を考え、導入後の改善にも伴走できることが、選ばれた理由の一つになりました。

  5. 塩ビ粉の有効活用アイデアを募集しています

    塩ビ粉の有効活用アイデアを募集しています

    本事例で回収される塩ビ粉は、多くの場合は廃棄されています。

    しかし塩ビは、本来再利用可能な素材です。

    ダストラボでは、
    「回収して終わりではなく、その先の価値まで考える」取り組みとして、
    塩ビ粉の有効活用に関するアイデアを募集しています。

    再ペレット化・再成形
    建材・充填材としての活用
    燃料化・エネルギー利用
    他素材との混合利用

    など、用途は問いません。

    「処理コスト」から「価値創出」へ。
    塩ビ粉の可能性を、一緒に広げていければと考えています。

解決事例

CASE STUDY

Before

独自加工機に対して、一般的な集じん対応では追いつかない状態

独自加工機に対して、一般的な集じん対応では追いつかない状態
加工時に微細なPVC粉じんが発生
ホース長や配管抵抗の影響で十分な吸引ができない
パイプ外部だけでなく内部の粉じんも回収が必要
静電気で粉が付着しやすい
細かい粉じんがフィルターに負荷をかけ、目詰まりしやすい
現場周辺の設備や手すり、自販機付近にまで白い粉が付着する状況が見られた

After

風量と圧力を両立した選定により、“この現場に合う集じん”を実現

① 加工条件に合わせた集じん設計

単純な汎用品ではなく、溝幅が小さい加工条件に対応できるよう、風量と圧力の兼ね合いを考慮した機種選定を実施。
その結果、加工機本体と連動した、現場に合う集じんシステムを構築することができました。

② 「吸えない理由」が明確になった

以前の中古機では解決できなかった原因が、導入と検証を通じて明確化。
必要なのは単なる吸引装置ではなく、対象粉じんと加工条件に対して適正な仕様を組むことであると、現場でも認識が共有されました。

③ 現場改善の次の打ち手が見えた

導入後、静電気対策、サイクロン効率向上、フィルター仕様、パルス払い落とし条件など、次に詰めるべき論点が具体化しました。
「まず導入して終わり」ではなく、実運用を通じて改善テーマが見える状態になったこと自体が成果といえます。

風量と圧力を両立した選定により、“この現場に合う集じん”を実現

製品紹介

PRODUCTS

今回の事例では、PVCスリット加工機から発生する微粉じんに対し、風量だけでなく圧力も必要な条件に対応できる集じん設計が求められました。
ダストラボでは、現場の粉じん特性、吸引距離、配管抵抗、対象設備の構造を踏まえ、最適な機種選定と構成提案を行っています。

特に、以下のような課題に対して有効です。

微粉じんで一般的な集じん機では吸い切れない
配管条件や抵抗の影響で能力が出にくい
静電気や付着によって清掃負荷が高い
サイクロン、フィルター、払い落とし条件まで含めて最適化したい

ダストラボは、単に機械を納めるだけでなく、現場で機能する集じんを一緒につくることを大切にしています。

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